文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、現在の子どもの体力・運動能力の結果をその親の世代である30年前と比較すると、ほとんどのテスト項目において、子どもの世代が親の世代を下まわっています。一方、身長、体重など子どもの体格についても同様に比較すると、逆に親の世代を上回っています。
このように、体格が向上しているにもかかわらず、体力・運動能力が低下していることは、身体能力の低下が深刻な状況であることを示しているといえます。

また、最近の子どもは、靴のひもを結べない、スキップができないなど、自分の身体を操作する能力の低下も指摘されています。
子どもの体力の低下は、将来的に国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念され、社会全体の活力が失われるという事態に発展しかねません。

また、最近の子どもは、靴のひもを結べない、スキップができないなど、自分の身体を操作する能力の低下も指摘されています。
子どもの体力の低下は、将来的に国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念され、社会全体の活力が失われるという事態に発展しかねません。

お父さんやお母さんが子どもの頃と比べてみると

今の子どもの体格(身長、体重など)や運動能力をお父さんやお母さんが子どもの頃の30年前と比べてみるとどのような違いがあるのでしょう?

体格(体の大きさ)

6年生(11歳)の身長・体重の平均値を比べてみると、今の子どもは30年前の子どもと比べて体が大きくなっています。これは、昔に比べて生活がゆたかになり、栄養のある食べ物がたくさん食べられるようになったからだと考えられます。

運動能力

6年生(11歳)の50m走・ソフトボール投げの平均値を比べてみると、今の子どもは30年前の子どもと比べて低下しています。これは、昔に比べて生活が便利になり、生活の中で歩いたり、体を動かしたりすることが少なくなってきているからだと考えられます。

新体力テスト全国平均値

新体力テストの結果は、順番をつけるものではありませんが、同級生の平均値と比べてみることも、自分の体力・運動能力を知るうえでの参考となります。