ブックタイトル令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

テーマ分析「運動やスポーツが楽しいとき」から見える運動が苦手な児童生が感じる特徴第2章テーマ分析&取組事例テーマ分析「運動が楽しいとき」から考える運動が苦手な児童生徒の特徴と、体育授業の取組について今年度は、「運動やスポーツを行って楽しいと感じたとき」はどんなときなのかを切り口として、どのような活動や場面が求められるのかについて検討した。また、運動が苦手な児童生徒に着目し、運動が苦手でも楽しいと感じる取組を探り、運動やスポーツが楽しいと感じる児童生徒を増やし、それを通して運動の習慣化や体力の向上に結び付く取組を検討した。1「運動やスポーツが楽しいとき」から見える運動が苦手な児童生徒の特徴体力総合評価別、男女別で見る「楽しいと感じたとき」「運動やスポーツを行って楽しいと感じたのは、どのようなときですか」(質問2)において、小学校で半数を超える児童が楽しいと感じたときとして回答したのは「勝ったとき」「記録が伸びたとき」「上手にできたとき」「できなかったことができるようになったとき」「教えてもらって、できるようになったとき」「先生や監督・コーチなど大人に褒められたとき」「友達に褒められたとき」であった。また、男女別に回答率の上位4項目を見ると、「勝ったとき」「上手にできたとき」「記録が伸びたとき」「できなかったことができるようになったとき」が共通項目であるものの、「勝ったとき」の回答の割合については他の項目と比べて男子の方が顕著に多かった(図1-1)。中学校で半数を超える生徒が楽しいと感じたときとして回答したのは「勝ったとき」「記録が伸びたとき」「上手にできたとき」「できなかったことができるようになったとき」であった。男女別の回答率の上位4項目は小学生と同じ項目であり、最も高い割合を示した項目についても小学生と同じく、男子で「勝ったとき」、女子で「上手にできたとき」であった。次に「運動やスポーツが楽しいと感じたとき」(質問2)の回答を体力総合評価別に比較した。体力総合評価AB群とDE群を比較すると、その回答の割合は総じてDE群がAB群よりも低く、運動が楽しいと感じる児童生徒がDE群において少ないことが分かった。さらに、DE群の回答率を小学生と中学生とで比較すると、その割合は小学生よりも中学生のほうが低かった。一方、「楽しいと感じたことはない」の回答の割合に着目すると、全児童生徒の中ではわずか1~2%程度であるが、DE群に限定すると3~5%程度に上昇する。特に中学生女子においては7.0%であった(図1-1、図1-2)。40|第2章テーマ分析&取組事例