ブックタイトル令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

概要

令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

テーマ分析運動が苦手な児童生徒でも運動やスポーツが楽しいと感じる授業の取組について2運動が苦手な児童生徒でも運動やスポーツが楽しいと感じる授業の取組について「運動やスポーツを行って楽しいと感じたとき」と「授業での取組」「運動やスポーツを行って楽しいと感じたのは、どのようなときですか（複数回答可）」（質問2）における平均選択数と「授業に関する質問」（質問13、14、15、16、18、19）をクロス集計し、体力総合評価がABの群とDEの群における取組の有無によって、楽しさの感じ方にどのような差が生まれるかを検討した。その結果、AB群とDE群ともに「体育の授業では、友達と助け合ったり、役割を果たすような活動を行っていますか」（質問15）において取組の有無による楽しさの感じ方の差が大きいという傾向が見られた（図2-1）。［図2-1］取組の有無（質問13?16、18、19）と質問2「運動やスポーツを行って楽しいと感じたとき」の平均選択数質問13体育の授業では、授業の始めに授業の目標（目当て・ねらい）が示されていますか。質問14体育の授業では、授業の最後に今日学んだ内容をふり返る活動を行っていますか。質問15体育の授業で質問16体育の授業で質問1 8体育の授業で、ビデオ・デは、友達と助け合ったり、は、友達同士やチームジタルカメラ、タブレットたん末などを用役割を果たすような活動の中で話し合う活動を行いて、自分や友達の動きをさつえいしを行っていますか。っていますか。て活用する活動を行っていますか。質問19体育の授業で、自分に合った練習や場を自分なりに選んで活動することを行っていますか。A行っている/示されている8.0％8.1％8.2％8.1％8.1％8.2％B群行っていない/示されていない6.5％6.8％5.3％6.1％7.5％6.8％取組の有無の差1.51.32.92.00.61.4D行っている/示されている6.2％6.3％6.7％6.5％6.3％6.6％E群行っていない/示されていない4.4％4.8％3.5％3.9％5.6％4.7％取組の有無の差1.8 1.5 3.2 2.6 0.7 1.9質問13保健体育の質問14保健体育の授質問15保健体育の質問16保健体育の質問18保健体育の授業で、ビデ質問19保健体育の授授業では、授業の始め業では、授業の最後に今授業では、友達と助け合授業では、友達同士やオ・デジタルカメラ、タブレット端末など業で、自分に合った練習に授業の目標（目当て・ね日学んだ内容を振り返るったり、役割を果たすようチームの中で話し合う活を用いて、自分や友達の動きを撮影しや場を自分なりに選んで活らい）が示されていますか。活動を行っていますか。な活動を行っていますか。動を行っていますか。て活用する活動を行っていますか。動することを行っていますか。A行っている/示されている6.8％6.8％7.0％7.0％6.9％7.1％B群行っていない/示されていない5.7％5.9％4.7％5.4％6.5％6.0％取組の有無の差1.10.92.31.60.41.1D行っている/示されている4.7％4.8％5.1％5.1％4.9％5.2％E群行っていない/示されていない3.3％3.6％2.5％3.0％4.4％3.6％取組の有無の差1.4 1.2 2.6 2.1 0.5 1.6小学校男子のAB群では、質問15の体育の授業中に助け合い・役割を果たす活動を行う取組の有無によって「仲間と一緒に活動したとき」（29.4ポイント差）、「友達に褒められたとき」（27.6ポイント差）、「友達から応援されて活動したとき」（26.0ポイント差）に楽しさの感じ方に大きな差が見られた（図2-2）。括弧内の数値は取組の有無によるポイント差である（以下、同様）。小学校女子のAB群では、「仲間と一緒に活動したとき」（26.8ポイント差）、「友達から応援されて活動したとき」（26.0ポイント差）、「一緒に活動している友達が上手にできたとき」（24.7ポイント差）に大きな差が見られた。小学校男子のDE群では、質問15の取組の有無によって「上手にできたとき」（30.1ポイント差）、「仲間と一緒に活動したとき」（29.9ポイント差）、「記録が伸びたとき」（28.9ポイント差）に楽しさの感じ方に大きな差が見られた。小学校女子のDE群では、「できなかったことができるようになったとき」（28.8ポイント差）、「上手にできたとき」（28.2ポイント差）、「仲間と一緒に活動したとき」（27.8ポイント差）に大きな差が見られた。中学校男子のAB群では、同じく質問15における取組の有無によって、「仲間と一緒に活動したとき」（23.6ポイント差）、「できなかったことができるようになったとき」（21.6ポイント差）、「上手にできたとき」（19.7ポイント差）に楽しさの感じ方に大きな差が見られた（図2-3）。中学校女子では、「仲間と一緒に活動したとき」（24.5ポイント差）、「教えてもらって、できるようになったとき」（21.8ポイント差）、「できなかったことができるようになったとき」（20.5ポイント差）に大きな差が見られた。中学校男子のDE群では、「上手にできたとき」（30.3ポイント差）、「勝ったとき」（29.1ポイント差）、「できなかったことができるようになったとき」（27.7ポイント差）に楽しさの感じ方に大きな差が見られた。中学生女子では、「できなかったことができるようになったとき」（30.8ポイント差）、「上手にできたとき」（30.7ポイント差）、「記録が伸びたとき」（26.3ポイント差）に大きな差が見られた。44｜第2章テーマ分析＆取組事例