ブックタイトル令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

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概要

令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書

中学校仲間とともに運動やスポーツの楽しさを学ぶSchool Data全校生徒数全クラス数教職員数398名(男子201名女子197名)14クラス(内特別支援級2クラス)27名体力評価DE群の「運動が楽しいとき」平均選択数8.1個(全体平均4.5個)かわごえ三重県三重郡川越町立川越中学校取組時の課題と目的Plan1取組時の課題「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果によると、2年生全体の体力・運動能力は男女ともに全国平均より高いものの、総合評価DE群の生徒が2割程度いるのが現状である。総合評価DE群とされる生徒たちが、授業の中でどのように運動やスポーツを楽しみ、体力の向上に結び付けられるかが課題である。2取組の目的(1)仲間との教え合いを通した授業づくり学級単位での男女共習授業を行い、グループ活動の中での教え合いを通して、仲間と助け合いながら、粘り強く取り組めるようにする。(2)全ての生徒が安全・安心に楽しく取り組むことができる授業づくり自己や仲間の体調を把握すること、ルールやマナーを守ること、自分に合った練習方法や場があること、仲間の頑張りを認め、応援する雰囲気を大切にすることなどを通して、全ての生徒が安全に、安心して楽しく取り組めるようにする。取組の内容。Do1グループ活動を通した指導の工夫体力や技能の程度、性別の違いなどに配慮したグループ(男女混合や総合評価DE群とされる生徒を各グループに配置する等)を編成するようにし、グループ活動の中で、一人一人の違いの理解や助け合う気持ちを育むことができるようにしている。2「学習カード」を活用した指導の工夫(1)単元のねらいや単元の見通しを明示単元の最初の授業では、オリエンテーションを行い、単元のねらい(身に付けたい力)や単元の流れを示し、生徒が単元における授業の見通しをもてるようにしている。(2)単元で学習する知識の明確化運動の特性や成り立ちなどの知識の学習を通して、領域ごとの運動の楽しさを理解できるようにしている。(3)「運動の行い方」を視覚化運動の行い方を視覚化するとともに、各運動の一連の動きがどの程度達成できているかを仲間にチェックしてもらい、出来映えや課題を確認できるようにしている。(4)「生徒の気付き」の共有学習カードに記述している「生徒の気付き」などをクラス全体の場で伝え、仲間の考えを共有することで、課題発見や課題解決につなげられるようにしている。(5)本時の振り返り毎時間の授業の中で工夫したことや気付いたこと、課題などを振り返られるようにしている。3仲間との助け合いや話し合う活動の工夫(1)仲間と助け合う活動(例:器械運動、陸上競技)グループ活動を通して自己や仲間の課題解決に向けた練習をする中で、技や運動の行い方のそれぞれのポイントに対する出来映えをグループで確認し合い、仲間の頑張りを認めたり、励ましたりする声かけや仲間へのアドバイスを行った。(2)仲間と話し合う活動(例:球技、ゴール型)自己やチームの課題を発見し、解決するなどの話し合いの場面において、話し合う内容を明確にし、全ての生徒が意見を出すことができる内容にすることに留意した。4全ての生徒が安全・安心に楽しく取り組むことができるよう、自己の体力や技能に合った練習や場を選べる工夫(1)陸上競技(ハードル走)インターバルを「6.5m」「7m」、ハードルの高さを2段階に設定するなどして、個々の走力や技能に応じて選択できるようにした。(2)器械運動(マット運動)ロングマットを使用するとともに、武道で使用している投げ込みマットを活用した場を設定したり、跳び前転を練習する場ではフラフープの輪の中を飛び越え60|第2章テーマ分析&取組事例