レクリエーション通信講座
レクリエーション通信講座
レクリエーション通信講座

学習カリキュラム

このレクリエーション通信講座では、レクをすることによって、人の心を動かし、心が元気になる知識や方法を学習することができます。

●科目1

レクリエーション概論
レクリーションとレクリエーション・インストラクターとは

●科目2

楽しさと心の元気づくりの理論
Ⅰ楽しさを通した心の元気づくりと対象者の心の元気
Ⅱ対象者の心の元気づくりの課題、及び心の元気と地域のきずな

●科目3

レクリエーション支援理論
Ⅰコミュニケーションと信頼関係づくりの理論
Ⅱ良好な集団づくりの理論
Ⅲ自主的、主体的に楽しむ力を育む理論

●科目4

レクリエーション支援の方法
Ⅰ信頼関係づくりの方法・ホスピタリティ
Ⅱ-1良好な集団づくりの方法・アイスブレーキング
Ⅲ-1自主的、主体的に楽しむ力を育むレク活動の展開方法

私たち日本レクリエーション協会が考えるレクリエーションとは

我が国におけるレクリエーションの歴史は、昭和18 年、東京オリンピックの推進団体として、「日本厚生協会」が設立されたことに始まる、とされています(「厚生」という文字が「レクリエーション」の訳語です)。昭和23 年、日本厚生協会の業務を引き継ぎ、日本レクリエーション協会が設立され、今日に至っています。なお、世界には、本協会に類似する団体はありますが、それぞれの歴史も異なり、国情も異なるため、我が国とは使命を異にしているように思われます。

戦後、我が国の社会情勢は激しく変動し、公益財団法人日本レクリエーション協会(以下、本協会)を取り巻く環境も大きく変わりました。その中でレクリエーションという言葉は様々に説明されてきました。外来語であり適応する日本語がなかったことや観念的な言葉であり実態がつかみにくかったこともその背景になっています。

本協会は、公益性が高く、国や地方の行政とのかかわりが強いため、こうした経緯の中で、レクリエーションに関する言葉の概念や使い方に留意し、一般的に理解しやすく、統一性を取るように努めてきました。そして、レクリエーションという言葉の主旨(目的)を「人々の心を元気にすること」と定義しました。また、ともすれば混同されてきた主旨(目的)と、それを実現するための手段である「レクリエーション活動」とをしっかり区分して用いることにしています。

こうした主旨(目的)の定義の背景には、心を元気づけることが今の社会全体の大きな課題になっているということがあります。

最近では、国の政策においても、人々の心を重視する傾向が強くなっています。たとえば、平成23 年に実施された「スポーツ基本法」を挙げることができます。「スポーツ基本法」の前文に、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、すべての人々の権利」とあります。「幸福で豊かな生活を営む」ことは「生きがいのある生活を営む」ことと軌を一にしています。いずれも個人の心の問題です。レクリエーションの狙いもそこにあります

また、国を超えた、世界的な健康増進の動向の中でも心への注目が高まっています。
WHO 憲章の前文にある「健康」の解説を読むと、spiritual health(心の健康)は、physical health(身体の健康)ともmental health(精神の健康)とも異なるようです。
spiritual は、「人間の尊厳の確保や生活の質を考えるために必要で本質的なもの」で他と区別すべきものだといいます。

私たちの周囲を見ても、障がいのある人や加齢にともなう疾患を持つ人など身体を元気にすることには限界のある人たちが多くいます。身体を元気にできなくても、仲間とともに身体を動かしながら、心豊かに生活したいと願う人は多いのです。すべての人が期待できるのは心を元気にすることであり、それを可能にすることにレクリエーションの使命があります

本書を紐解き、レクリエーションを学習する目指す皆さんには、レクリエーションという言葉の主旨(目的)を理解し、手段であるレクリエーション活動を有効に活用するためにまずは、理論を身にづけていただき、それぞれの現場やレクリエーション事業で、人々の心の元気づくりを支えていただけることを期待しています。