多様なプログラムを市民に提供
日本レクリエーション協会では、スポーツ振興くじ(toto)の助成を受け、平成12年度から16年度まではクラブの設立を支援する「総合型地域スポーツクラブ創設支援事業」を、その後の平成19年度まではクラブの活動を支援する「総合型地域スポーツクラブ活動支援事業」として、10地区を対象に展開しました。
平成20年度より、日本スポーツ振興センターが総合型地域スポーツクラブ創設支援事業を再開したことにともない、実践的にクラブの育成を支援しています。
愛知県碧南市の「へきなん南部総合型スポーツクラブ」は、碧南市レクリエーション協会を中心にスポーツ推進委員やスポーツ少年団と協力し、行政とも連携しながら事業を進め、設立2年目となる平成23年度に特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得しました。会員数は1,200名を超え、幅広い年代の方々を対象にさまざまな種目の定期教室や多種目体験広場を開催しています。対象者別に加え、ファミリー参加型の事業を展開することにより、「勝敗第一ではなく体験のプロセスを大切にする」考え方を持つ指導者の育成へとつなげています。
活動助成に係る「クラブマネジャー(正)」の資格要件には、レクリエーション・コーディネーターが認められており、さらに「クラブアドバイザー」についても選任基準を満たしていれば、同様にレクリエーション・コーディネーター資格を有している者が認められています。
「総合型地域スポーツクラブ」の設立・活動を成功させるポイント
・ 主体は市民
・ 中核となって動く「人材」が存在する
・ 地域のさまざまな組織との連携、協力体制が必要
・ スポーツだけでなく、文化的・社会的な活動も楽しめる
・ 小さく生んで、大きく育てる
総合型地域スポーツクラブって何?
地域住民が自主的、主体的に運営し、子どもから高齢者までだれもが会員になることができ、さまざまなスポーツ・レクリエーションが楽しめるクラブです。
特長
・ 単一種目でなく、複数の種目や活動が楽しめる。
・ 子どもから高齢者まで、また技術レベルを問わずだれもが会員になれ、レベルに応じて活動を楽しめる。
・ 活動拠点となるスポーツ施設やクラブハウスがあり、定期的な活動を展開している。
・ 会員個々のニーズに応じて、楽しい指導ができる指導者スタッフが存在する。
・ 地域住民が主体的になって運営する。