レクで学校まるごと元気アップ!事業

学校を核として「子どもの体力向上」に取り組む

平成22年度の文部科学省の調査では、低下傾向にあった子どもの体力状況が少し上向き傾向に転じる結果となりました。

家庭、地域、学校における取り組みが少しずつ実を結びつつありますが、保護者世代の子ども時代と比較すると依然低いままで、引き続き子どもの体力向上に向けた取り組みが必要となっています。

日本レクリエーション協会では平成25年度から、始業前や休み時間、放課後などを使って遊びの活性化を図る試みとして、「レクで学校まるごと元気アップ!事業」に取り組んでいます。

本事業は、文部科学省が平成25年度より始めた「地域を活用した学校まるごと子どもの体力向上推進事業」に準じたもので、同省の委託事業として行われています。運動の好きな子と嫌いな子の二極化が進む中、学校を核に家庭や地域が一体となり、子どもの体力向上に取り組むものです。日本レクリエーション協会では、「運動・あそび発見市」と「元気アップ・タイム」という2つの取り組みを連動させながら取り組んでいます。

初年度にあたる平成25年度は、山梨県教育委員会をはじめ、山梨大学や立教大学といった研究機関から成る組織を事業実施団体(コンソーシアム)とし、山梨県内の6つの小学校をモデル校に選定。放課後や休み時間を利用しながら、身体を動かすことの楽しさが実感できるプログラムを実施。子どもたちが、継続して取り組める環境づくりを広げています。

運動・あそび発見市

Sケン、ゴムダン、石ケリなど、さまざまな運動を伴う遊びを紹介する取り組みで、子どもだけでなく、保護者や地域の方の参加も促しています。

子どもには、大学生のレクリーダーたちが手本を見せて遊び方を伝えます。保護者や地域の方には、子どもと一緒に遊ぶだけでなく、専門家による講話によって、子どもの体力向上の重要性に気づいてもらうことをねらいとしています。また、活動への参加を通して子どもの体力向上に関する正しい知識を身につけながら、今後の取り組みを支えるサポーターになってもらうことも目指しています。

元気アップ・タイム

休み時間や放課後などを活用して、「運動・あそび発見市」で紹介した遊びを楽しんでもらう時間です。

保護者や学校支援ボランティアなどの方々がプレイリーダーやサポーターとして活躍しながら実施します。

最終的には、「運動・あそび発見市」で体験した遊びを、保護者やサポーターがいなくても子ども同士でマナーやルールをつくって楽しめるようになることを目指しています。

取り組みを行っている山梨県では、「子どもたちの遊びの種類が増えた」「あまり運動していなかった児童も積極的に参加する様子が多く見られるようになった」といった声があがっています。

平成25年度山梨県モデル校実施記録映像

平成25年度に山梨県で取り組んできた様子を映像記録としてご紹介しています。

平成26年度取組パンフレット

平成27年度制作資料